サーモカメラでみる高性能住宅の温熱環境

お客様とお話していたり、友人などと話をしていると

「高性能(高断熱・高気密)住宅って本当にそこまで必要?」

「昔の家に比べればそこまで良くしなくても大丈夫じゃないの?」

そんな声をお聞きすることがあります。

 

暖かさ・快適性、健康に良い。などなど高性能住宅にすると

メリットがたくさんあるのですが(基本的にメリットばかりで、

デメリットは若干初期投資にお金がかかるというところ)

中々目に見えない、又は見えづらいことなので、分かりづらい。

 

でも分かりづらいけど、とても大事な部分なので弊社では

高性能住宅とは何か?高性能住宅のメリットを見学会や資料等で

お伝えさせて頂いております。

 

快適性も中々比較できないので、説明するのに苦慮していたのですが

昨年より導入した「サーモグラフィカメラ」で撮るとその違いは一目瞭然。

今回は2軒の事例でご紹介します。

 

その前にまずはこちらをご覧ください。

 

 

現在の国土交通省が定める住宅の断熱性能の基準です。

 

参照元/「ホームズ君 よく分かる省エネ」株式会社インテグレル より

 

※下の緑文字の方が平成25年省エネ基準というもので新しい基準となっています。

省エネ性を表す数値でUA値というものがあります。

詳しい話は今回省略しますが、このUA値が小さい方が断熱性が高い省エネな住宅とお考え下さい。

 

UA値   0.46 > 0.75 > 0.87

断熱性   高     ←     低

 

全国を8区分し、各地域ごとに基準値が定められており、

十日町市の大部分は4地域(UA値0.75)

中里地区や津南町は3地域(UA値0.56)に分類されています。

北海道は1,2地域(UA値0.46)。

ちなみにこちらの数値はまだあくまで努力基準の数値です。

※2020年より義務化となります。

 

では弊社の現在の標準住宅のUA値はどのくらいかと言うと・・・

 

 サンウッドの平均 UA値 0.3672

※2017年 弊社断熱仕様Sスタイルでの平均値

 

平成25年基準の北海道地域のUA値 0.46を大きく上回る

性能値となっています。ではなぜか?

 

ということで今回は目で見て分かりやすいサーモグラフィカメラでご説明します。

FLIR C2(http://flir.jp/instruments/content/?id=66732

ネットで買うと7万円くらい。お値段はそれなりにしますが

デジカメと同じ感じで簡単に撮れるので使いやすい。

 

 

まずは、十日町市の該当する平成25年基準の数値はクリアしているUA値0.71の住宅です。

UA値 0.71 の住宅

(平成28年2月撮影、外気温2℃ /エアコン暖房 設定23℃)

 

右側の縦グラフがこの写真の中で一番高い温度、下が一番低い温度です。

この写真で一番高いところが24.5℃(黄色で一番明るいところ)

一番低いところが14.1℃です(黒~青、紫のところ)

 

写真見た感じで床面の温度の低さが分かります。

エアコンの空気が床面までしっかり回っていない。

 

 

では、弊社の推奨する高性能住宅のサーモ写真も見てみましょう。


UA値 0.38 の住宅

(平成29年3月撮影、外気温2℃ /エアコン暖房 設定21℃)

 

エアコン設定は21℃のため、最高温度20.6℃、最低温度14.4℃です。

最低温度は14.4℃で先ほどの住宅とあまり変わりませんが、

天井から床面までほぼ均一な温度になっているのが分かります。

温度が低いのは部屋の隅部分と窓周りのみといった感じ。

 

家の断熱性能が良いと一度温めた空気が逃げにくいので

エアコンはゆっくりと運転してくれるため、エアコンの風もほとんど気になりません。

そして電気代のランニングコストも安い!エアコンも各部屋につけなくても良いので

将来的なメンテナンスや取り替え費用も安く済みます!

 

実は日本の断熱基準は諸外国と比べてかなり低く設定されているのです。

なので残念ながら、現在の国の基準をクリアしてるから高性能住宅・・・とは考えない方がよいです。

 

 

世界の諸外国と日本の基準値の比較

平成25年省エネ基準の各地域の分布

参照元/「平成25年省エネ基準」旭硝子株式会社 より

 

3地域以下(東北~九州まで)の地域では諸外国と比べ

基準値があまりに低すぎる・・・

1,2地域(北海道)でももう少し基準を高くしてよい。

もちろん単純に外国に合わせれば良いわけではありませんが。

 

今回はそんな数値上の話をより視覚で分かる写真を用いて説明させて頂きました。

 

そんなわけで冒頭の繰り返しになりますが、

確かに初期投資としては若干費用がかかるけど、

断熱はインテリアなどのように「後でちょっと変えてみよう!」ができない場所です。

ぜひお住まいづくりを考える際には「見えないけれど大事なこと」にも注目して頂ければと思います。

 

 

弊社では、断熱や今回取り上げなかった気密についてのパンフレットもご用意しております。

資料請求で同封しておりますのでぜひ一度目を通して頂ければ嬉しいです!

 

営業課 藤田

 


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